昨年に始まった不動産業界のバイヤーコミッションの訴訟により、8月17日より売買用の書類が大きく変わります。
毎週のように業界の協会(National Association of Realtors, California Association of Realtors, Bridge Association of Realtors)からEmailがアップデートが入るのですが、昨日、新しい書類の公開がありました。
個人的な感想としては、なるほど、良いではないか!と思いました。
コミッションを含め、不動産売買にあったっては、全てが交渉可能ということをまず前提において下さい。これは過去もそうでしたし、これからもそうです。
が、過去においては交渉可能ではあるんですが、皆がこうするから、同じようにするという傾向がありました。
これを、根本的になくするのが今回の大きなステップアップです。
そのために、他州ではどのような書類を用意されるのか知りませんが、私が所属するカリフォルニア州においては、リスティングの契約書から、バイヤーブローカーへの協力手数料(Commission to Cooperating broker)という項目が削除されました。
これは、素晴らしいことです。
リスティングの面接にお客様のところに訪れて、コミッションの話をします。その時に、自分のブローカーへのコミッションを交渉するのは当たり前です。が、未知のバイヤーのブローカーのために、何故、リスティングをいただく時にお願いする必要があるんでしょうか? もちろん、ゼロということもできるんです。が、他のリスティングが皆、幾らかのコミッションを差し上げるというのに、自分のリスティングだけ何もないと、どうしてもネガティブに取られます。
という、慣習でずっと続いていたバイヤーブローカーへのコミッションをリスティング契約の時に設定するという伝統が今、崩れます。
今後は、バイヤーは、ご自分のエージェントと、仕事は始める前に、ご自分が雇うエージェント、ブローカーと手数料(コミッション)について、交渉する必要があります。ご自分のエージェントがどのような仕事をしてくれるのか、詳細を尋ねて下さいね。また、コミッションの仕組みもおそらく、ブローカーによってかなり違ってくると思います。例えば、ブローカーAは一律のコミッション、ブローカーBは売値のxx%、ブローカーCは時間給で来るかもしれません。
未知の世界なので、今後どうなるか、実物です。
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